センテンススプリングとニューウェーブ
我が家は活字が大好きだ。
今では新聞を頼んでいない家も多いそうだが、我が家は朝刊も夕刊もとっている。
仕事帰りに父が下世話なネタが盛りだくさんの夕刊紙を買ってくることも多い。
本が大好きだ。しかし読書をしなきゃ生きていけないとか、月に何冊読むとかそういう訳ではない。趣味:読書という訳ではない。
しかし家にあるものは隅々まで読む。我が家は全員トイレに籠る習性があり、人に借りた本以外はたいていトイレか風呂に持ち込んで熟読する。そしてその場に放置する。
ジャニーズにハマっていた小中学生の頃、月3冊以上アイドル誌を買っていた。
友人にはKAT-TUNのページだけ切り取って残った本は丸ごと人に譲渡している子もいたが、私にはそれが出来ない。大好きな関ジャニ以外のページも全部読む。SMAPの近状も、よく分かんないジュニアの戯言も、クオリティの低い読者投稿の似顔絵ページも全部読んでいた。どうせ買ったならすみずみまで読むべきだ。
そしてアイドル誌を放置する。両親が熟読する。両親共にジャニーズに詳しくなる。
私は両親が放置する週刊誌を読む。文春、新潮、AERA、SPA…。
芸能スキャンダル、政界の闇、少し破廉恥な特集。
私はこうして様々な知識を吸収し、大人になり、ミーハーになった。
世間を騒がす文春と新潮。どちらも「こんな週刊誌は嘘ばっかりだ!」「やり方が卑劣!」なんて世間様に批難されているけど、毎週読んでいる我が家みたいな家庭もあるし、結局は売れている。だって面白いもん。
文春と新潮。私は文春派だ。扱っている内容に大差はないのだが、文春はとにかく文章のセンスがいい。さすがセンテンススプリング。
新潮が最近話題になったといえば…SMAP解散騒動である。とにかく…。長い、まだるっこい、わかりにくい!!!!!!!!!これ学校の授業だったら、学生寝てるよ。
井上公造の解説が無ければ、ミヤネ屋のボードが無ければ、テストで点がとれないと思う。
そしてなにより面白みに欠ける。
一方の文春。時系列が分かりやすい。ゲス不倫騒動も簡潔に分かりやすく書かれていた。そしてなにより文章に遊び心が溢れている。
今週、文春はゲス不倫騒動の渦中にある川谷に電話でインタビューを決行。
記事の最後の方ではベッキーの近状にも触れている。そして今年史上最大の災難が降りかかってる大厄のベッキーに対して送られている締めくくりの言葉がこれ。
いっそ小誌に本音をぶつけませんか?レッツ・ポジティブ!
以前報道したラインの内容と掛けた最上級の皮肉!!!
性格の良い悪いは別として、小気味良い。書き手が楽しんでいるのが分かる。
文春はどの記事も最後のシメが最高に楽しい。今後読む際にはぜひ、内容だけでなく、文章に注目して読んでほしい。これはミヤネ屋を見るだけでは分からない、文春の良さだ。
文春は載っているエッセイも楽しい。クドカンのは思わず笑ってしまうような天才奇才な彼らしいエピソード満載だし、林真理子は完全に読者目線・一般人目線で文春の悪口を言ったり自分の老いを憂いたりしている。
実は元編集者(文章も書いてた)、ワタクシ。
仕事をしていた頃は多くの制約があったため、好き勝手に文章を書くことが許されませんでした。
こだわりの導入部、みんながうなずいてしまうような具体例、自分の考え、インパクトの残る結末。削り削られペラッペラになったものが出版されてました。削っても支障ない程度だったってことですけどね。
それゆえ今はこのブログで好き勝手にぐちゃぐちゃと皆様の目を汚しながら色んなことを書いてストレス発散してるのです。
あー、文章うまくなりてぇー。
ブログをたくさん書いても文章は上手くならない - Hagex-day info
これ読むと書いてるだけじゃだめ、校正してもらわなきゃ無理って書いてある。
校正されるのが嫌でここに逃げてきた私。え、永遠に文章うまくなんないじゃんか…。
つまらんブログに付き合わせて本当にごめんなさい。
つまんねぇな!と憤った方、週刊文春をお買い求めください。