読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

知らざぁいって聞かせやしょう

毎日悶々としてるんだよね

行きつくところは

あなたは友達に何を望みますか?


可愛さ?上っ面の会話が続けばおけ?心から腹割って話せるかどうか?


正直わかんない。

でも私のとあるお友達は、かわいくてオシャレで適当な話も出来るけど、究極の価値観が同じなの。



[R奈ちゃん]が『ETERNAL CHIKAMATSU』を観てきた。

近松門左衛門の名作、「心中・天の網島」をモチーフに舞台を現代に置き換え(江戸も出てくるらしいけど)デヴィッド・ルヴォーが演出を手掛けた演劇好きの中では結構な話題作。

 

「がち泣き」「かわいそうで綺麗でもうがちなき」「心臓いてえ」

幕間に彼女が送ってきたラインからは、端的に感動した!興奮してる!という思いが伝わってきた。

 

観劇後の[R奈ちゃん]とご飯を食べた。

私「へぇ~。胸にグッとくる作品なんて最近観てるかな~。いいな、めっちゃ当たりじゃん」

[R奈ちゃん]「私は毎回そうだよ~。なんも思わないで帰る作品はハズレ。逆鱗(野田秀樹演出)もよかった~」

 

そうなんです。私、舞台を観て胸が張り裂けそうになって、感情が高ぶって、涙が止まらなくて…。そんな経験何度もしてるけど、毎回ではないんです。

 

宝塚は毎月観に行くのが習慣だし、歌舞伎とミュージカルは作品がつまらなければ役者で楽しむ感じ。[R奈ちゃん]は観劇するたびにわりと「胸えぐられたわ!!!!」と興奮気味に語ってくれるんだけど、私は「観て来たぴょーーーん」程度で済んじゃう。観劇スタンス違うね~。

 

そんなテンションで観劇してる私が胸をえぐられた、興奮した、泣いた舞台はなんだろう…。

こっそりブログを購読していたジュリー下戸さんが*1、私を構成する9冊ってな感じで本を紹介していたので、私も紹介してみます、今度。今度です。

 

話は戻って観劇スタンスが私とは違う[R奈ちゃん]。彼女も私同様、親御さんが演劇好きの演劇オタサラブレッドです。

 

私の家系には公務員や銀行員が居ません。我が家、ちゃらんぽらんなの。

 

両親の仕事は男はスーツだけど女子は着飾ってなんぼやろ!みたいな職種です。まぁ母は今専業主婦だけど。あと両親は通帳記帳を一切しません。そして我が家には体重計がありません。ふたりとも自己管理を一切してません。

祖母は現在朝ドラで話題の日本女子大を勉強に飽きて中退。着ない服を大量に買います。

 

一方[R奈ちゃん]のお家は銀行員の方が多いらしい。こないだお互いの好みの男性のタイプについて話したんだけど、[R奈ちゃん]は公務員や銀行員がいい!!!!!と宣言してました。*2

お父様は[R奈ちゃん]の通帳もチェックするらしいです、素晴らしいね。図書館の近くに住むことに憧れていたそうで、その夢を今は叶えてるらしい。コンビニで買える週刊誌ばっか読んでるウチとはえらい違い…。

 

そんな両家。観劇教育も違った。

 

我が家の場合…。祖母が真矢みきの大ファンでファンクラブにも入っていた。母は育児中は宝塚から遠のいていたが、私が小学生になったのをきっかけに一緒にファンに戻った。祖母は毎月「はい今月はこれよ~」なんて私に宝塚のチケットを提示してきた。「うい~」とふたつ返事で毎月習慣のように宝塚劇場に通い、たまには祖母のお友達から宝塚以外のチケットを頂いたりして、自分でお金を払って劇場に足を運ぶようになったのは大学に入ってからだった。

 

一方の[R奈ちゃん]はお父様が大の観劇好き。野田や蜷川の作品、小劇場、歌舞伎、バレエに狂言などなどとにかく幅広い。チケットも自分で手配してらっしゃる。

そしてお父様は若かりし頃の[R奈ちゃん]を観劇に誘った。シェイクスピアをよく観てたみたい。

だがシェイクスピア以外に関してはチケットは手配してくれるものの、代金はきっちり請求されるらしい。なぜかシェイクスピア作品は請求されない。

「お父さんも学生時代、自分でチケット代払ってたんだって」

それを聞いてとてもほっこりした。[R奈ちゃん]のお父様が一生懸命観劇するためにお小遣い貯めたりバイトしてる姿に思いを馳せた。

[R奈ちゃん]のお父様は野田秀樹の絶頂期を観れてないらしい(夢の遊眠社時代かな?)。そのあとに演劇にハマったそうで。

だから悔しくていろいろ調べて、今はとっても詳しいらしい。いい舞台を逃したくないらしい。こんなところもなんだか真面目。

 

そんな対照的な演劇オタサラブレッド家庭に生まれたわたしたちだけど、今こうして平成の世でとっても仲良くしている。

 

観劇スタンスは違う私たち。でも人生のすべてを放りだしたくなったとき、極限の状態になったとき、互いに掛けあう言葉がある。

「この時代に生きてて、生きてる間にあ~また観たい!本当にすごかった!って舞台に出会えてるのってすっごく幸せだよね」


舞台なんて正直いらない。そう思ってる人

多い。

震災のとき、エンタメに関わる人間が一度は自分の存在意義を、エンタメの必要性を問うたはずだ。

野田はなにがあっても劇場の灯を消してはならないと言った。*3

そう!わたしたちみたいな人間がいるから!!


昨日もわ~きゃ~言いながらたくさんのフライヤーとにらめっこした。

「ケラだって~」「え、四谷怪談お岩さんが主役じゃないの?」「これメンバーやばい」「え、毎月コクーン行かなきゃじゃん」

こんな会話が楽しい。

 

わたしたちの幸せは劇場に行きつくんだ。


おまけ

彼女とは演劇話以外でももちろん盛り上がるし、友達みんなが演劇オタクな訳では全然ないけれど、わたしの演劇好きに理解がない人はちょっと私的にはつらいっす

人の趣味嗜好は尊重したいよね

*1:ご本人より反応を頂いたのでもうこっそりではない

*2:ちなみに私の好みは絶叫マシンに乗れるエンターテイナーです

*3:野田秀樹 震災 でググってみてください。読んでほしい

広告を非表示にする